2025/12/05
事業者:千葉県船橋市
設計見直しも検討/総事業費1.4倍に増加/冷蔵庫・関連店舗棟建て替え/船橋市 地方卸売市場
船橋市は、地方卸売市場冷蔵庫棟および関連店舗棟の建て替えについて、総事業費が当初予定の約93億円の1・4倍以上に膨れ上がる試算となったことを受け、建設コストを抑制する方策を検討している。事業費の増は、入札が不調となり、整備の延期を余儀なくされていることに伴うもの。施設規模の調整を進めており、必要に応じて設計内容を見直す可能性があるとした。
関連店舗棟については、建物の形状および内外装など仕様の見直しや構造形式を再検討するため、建設業者などに聞き取り調査を実施。耐用年数、耐火建築物への適合、工期、コスト面から比較検討を行った。今後は、施設規模について関係事業者と調整を図っていく。
冷蔵庫棟に関しては、直近の冷蔵庫の使用状況や新冷蔵庫棟の利用について関係事業者の意向を確認している。
地方卸売市場は、市場1―8―1に所在。敷地面積は11万4470・96㎡。冷蔵庫棟と関連店舗棟は、老朽化と耐震性不足が問題となっていることから、第1期優先整備施設に位置付けられている。
新冷蔵庫棟はRC造4階建て、延べ床面積4378㎡。多温度管理型とし、非常用電源装置、ドックシェルターを備え、コールドチェーンに対応する。新関連店舗棟はS造3階建て、延べ床面積7118㎡。1階に物販店36コマ、2階に飲食店22コマと公共エリア、3階に事務所21コマを確保する方針を示していた。
当初の予定では、2024年10月に着工し、27年3月の完成を見込んでいた。24年8月21日に「地方卸売市場冷蔵庫棟・関連店舗棟建て替え工事」の総合評価型一般競争入札を公告したが、参加した事業者から辞退届が提出されたため不調となった。
辞退の理由は、事業者が積算した結果、市の設定した金額では採算が合わないため。











