コラム「復・建|日刊紙 日刊建設タイムズ

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2022/05/02

コロナ禍のマッサージ

▼寄る年波のせいもあってか、自律神経の乱れによる不調が重なり、数年前から整体院に通っていたのだが、このコロナ禍で今月末に閉院してしまうことになった。新規の患者が激減したのが理由だという
▼最近、あるメディアに「マッサージ」に関するアンケートが掲載されていた。「マッサージは好きですか」との問いに、「はい」と答えたのが65%、「いいえ」が35%▼半数以上が好きと答える一方で、「コロナ禍の2年間でマッサージを受けたことは?」との問いには「ない」が56%に上った。やはりコロナ禍が、マッサージを受ける側にも少なからず影響しているようだ
▼一口にマッサージといっても、対象はリラクセーションサロンや整体、整骨院、接骨院など多岐に及ぶ。マッサージの理由は「凝っている」がトップで、「緊張や疲れを和らげる」「痛い」「リラックスしたい」「血流を促進したい」などと続く
▼「どこで誰から?」の問いには、トップが「自分の手でもむ・さする」で、以下「マッサージ器具を使う」「整体、リラクセーションサロンなどで」
▼部位では「肩」「腰」「首」「背中」の順。このストレス社会にあって、心身すべてまったく問題ないという人はおそらくかなり少数だろう
▼一方で「マッサージが好きでない」と答えた人の理由は、トップが「他人に触られるのが嫌」で、「肩や腰が凝らない」「マッサージよりも運動でほぐしたい」「お金がもったいない」と続く。好きでない理由もそれはそれで理解できる
▼筆者もコロナ感染が心配で整体院へ通い続けるか考えたこともあったが、不調には勝てず、結果的には続けることになった。しかし、不調に勝てなかったのは患者ばかりではなく、冒頭に述べたように、受け入れる側にもかなりのダメージがあったようだ
▼新たな通院先を探さなければならないが、こればかりは「合う、合わない」の相性めいたものもある。いずれにせよ、多岐にわたるコロナ禍の影響を、こんなところでも思い知ることになった。

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