2025/08/21
事業者:千葉県富津市
年度内に予定地決定/第1回道の駅整備検討委/富津市
富津市は20日、第1回道の駅整備検討委員会を市役所5階503・504会議室で開催した。道の駅の候補地として▽候補地1=富津中央IC入口交差点西部3・48ha▽候補地2=富津中央IC交差点南部4・05ha▽候補地3=浅間山運動公園南部1・46ha――を提示。今後は(仮称)道の駅基本計画策定に向け、年度内をめどに設置予定地を決定した上で、導入施設や管理運営手法などの検討を進めていく。
各候補地については、定量的評価として「用地確保・拡張性」「整備の進めやすさ」「法的規制と規制への適合性」「災害リスク・環境影響」「立地動向」について採点(総合評価)を実施。候補地1と2を「9点」、候補地3を「7点」とした。
用地取得費・造成費および特徴は▽候補地1=用地4603万4684円・造成4万1605円/㎡、給排水整備済みで支障物件も少ないが国道127号の交差点改良が必要▽候補地2=用地5357万2728円・造成2万6688円/㎡、空き家解体・土地整理・国道127号からの出入り方法や安全対策の検討が必要▽候補地3=用地1924万5676円・造成2562円/㎡、進入口の一部はアンダーパス経由で渋滞リスクがある。
検討委員会は、有識者、学識経験者、市議会議員、中山正之副市長の合計12人で構成。委員長に古賀学・松蔭大学観光メディア文化学部教授、副委員長に三浦知子・敬愛大学情報マネジメント学部教授が選出された。任期は2028年3月31日まで。
高橋恭市市長は、冒頭のあいさつで「観光情報の発信や地域への玄関口としての機能だけでなく、地元の皆さんの日常を支える生活拠点、地域内外の人々がつながる交流の場として、賑わいある施設を実現していきたい」と述べた。
議事では、複数の委員から「長時間滞在できる道の駅が望ましい」との意見が上がった。
委員の浅尾均・地域活性化伝道師は、候補地3について「隣接する浅間山運動公園の敷地も活用できないか」との声があった。
道の駅の設置に向けては、24年2月に道の駅基本方針を策定。また、道の駅適地等調査業務を日本工営都市空間が担当した。
当初予算で、整備運営計画策定業務委託に、26年度を期間とする限度額2000万円の債務負担行為を設定した。設置予定地決定後に、基本計画策定業務委託として公募型プロポーザルを公告する見込みだ。
28年度までに整備・運営事業者を選定し、実施設計などを経て、30年度から32年度にかけて建設工事を進め、32年度中の開業を目指す。
整備手法は、道路管理者(国、県)と市が分担して施設を整備する「一体型」の方向で調整を進めていく。
市が整備を行う施設などの事業手法については、DBO方式または、PFI法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)に基づくBTO方式などを想定している。