2025/12/22
事業者:成田国際空港(株)
上屋取扱量350万tに/新貨物地区計画策定へ/NAA
成田国際空港は19日、「『新しい成田空港』構想」に基づく新貨物地区マスタープラン策定業務の企画競争型公募を開始した。「成田空港第2の開港プロジェクト」の一環として航空物流機能の高度化を進めるため、設計を見据えて新貨物地区の基本的な施設レイアウトや配置を含むマスタープランを策定する。具体的には、貨物上屋取扱量の350万t/年への拡大に対応するため、貨物上屋など建築物、道路計画、関連施設・設備、基盤インフラユーティリティなどについて計画し、地区全体のマスタープランをまとめる。委託期間は、契約成立日の翌日から2027年8月20日まで。概算額は3億3000万円。
計画する主な施設と業務範囲は▽貨物上屋(各建物の事務室を含む)、フォワーダー施設(マルチテナント棟、各建物の事務室を含む)、代理店ビル(事務棟)、棟間搬送用立体通路、CIQ合同庁舎(CIQ検査場を含む)=施設計画、建築設備計画(電力・空調・衛生・昇降機・通信・IT)、環境配慮、防災・BCP計画など▽道路計画ほか=新貨物地区内の構内道路、首都圏中央連絡自動車道インターチェンジおよび空港隣接地との接続計画、従業員アクセスなど▽関連施設・設備など=トラック待機場、駐車場計画など▽基盤インフラユーティリティ=エネルギー施設計画、電力・熱源・衛生、経路計画、雨水処理計画、共同溝計画▽その他=段階整備計画、工程計画、概算整備費、対外公表用資料作成など。
各施設の配置計画、整備工程などについて整合を図る。
また、新貨物地区以外の「『新しい成田空港』構想」に関する詳細検討は別途業務で実施するが、全体規模の調整、広域排水計画、地区間ネットワーク計画、共同溝計画などの検討に当たっては、別途業務との整合を図る。
応募資格は、同社における契約参加資格の「建築関係コンサルタント」または「土木関係コンサルタント」に登録され、過去20年の間に同種または類似業務を元請けとして完了した実績を有する単体企業または3社以下で構成する設計共同体であることなど。業務主任技術者に対しても、必要な資格の保有と実績を求めている。
今後は、26年2月4日にエントリーシートなどの提出を締め切り、10日に応募資格審査結果を通知。12日の概要説明会を経て、18日まで質問を受け付け、24日までに回答する予定。3月10日まで提案書などの提出を求め、12日に書類審査結果を通知し、18日のプレゼンテーションを経て23日の内定通知を見込んでいる。











