コラム「復・建|日刊紙 日刊建設タイムズ

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2023/07/04

分が悪い夏レジャーの王道

▼すでに30度を超える真夏日が多いせいか、本格的な夏が到来したら、今年も猛暑を覚悟しておいたほうがよさそうだ。梅雨が明ければ、かつては海水浴が夏のレジャーの王道だったが、最近ではいささか分が悪い
▼夏本番となれば各地で海開きとなり、海水浴シーズンが到来するが、最近はシーズン間近になっても海水浴を心待ちにする声はあまり聞こえてこない。40度近くの度を超す暑さでは、海水浴に行く元気も失せてしまうということか
▼あるアンケート調査によれば、海水浴に「行きたくない」と答えた人が7割以上に及んでいる。「行きたい」の3割弱を大幅に上回っているが、ここまで海水浴に魅力を感じる人が減ってしまったとは…
▼行きたくない理由のトップは「日焼けが嫌」。以前なら日焼けを目的に海水浴に行く人も多かったが、ずいぶん意識も変わってきたようだ。とくに中高年は「若かりし頃に日焼けしたせいでシミが増えた」とか「日焼けでひどい水膨れになって、まともに服も着られなかった」とか、海水浴での日焼けで何らかのトラウマを負った人も多いようだ。これも異常な猛暑と無関係ではないだろう
▼行きたくない理由は次いで「体や髪がベトベトする」「海まで遠くて行き帰りが大変」「水着になるのが嫌」。さらに「クラゲなどが恐ろしい」「水難事故が怖い」など、不愉快な思いが海を遠ざけている答えも目立った
▼一方、「行きたい」と答えた3割弱では、「海で泳ぎたい」という至極まっとうな理由がトップだった。以下、「潮風と磯の香が好き」「太陽の光と波音が心地よい」「水平線が広がる景色が好き」と続いている
▼「海水浴」=「泳ぎ」ばかりではなく、「ビーチでやりたいこと」の問いには、貝殻さがし、花火、砂遊び、バーベキューなど多くの答えが挙がった。どのような形の海水浴であれ、夏を満喫できれば言うことはない。ただし、近年の猛暑のもとでは十分な準備や対策を怠らず、水難事故や熱中症などにも、くれぐれもご注意あれ。

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