コラム『復·建』

本県人口、初の減少

▼2025年の国勢調査で千葉県の人口が初めて減少したとの結果は、少なからず驚きだった。単に減少しただけでなく、東京都に近い県北西部を中心に12市が増加する一方、25市17市町村が減少するという地域格差の広がりも顕著だった

▼千葉県の人口は25年10月1日時点で625万8512人となり、20年の前回調査から2万5968人(0・4%)減少。1920年の第1回調査以降で初の減少で、1世紀以上増加していた人口がついに減少に転じたことになる

▼世帯数は287万5923世帯で、前回から10万2083世帯増加した。しかし1世帯あたりの人員は2・18人で、前回から0・09人減っている

▼市区町村別でみると、人口の増加数が最も多かったのは千葉市の2万19人で、以下、流山市1万5281人、柏市8905人と続く。増加率で最大だったのは流山市の7・65%で、次いで印西市7・59%、八千代市2・78%、柏市2・09%、千葉市2・05%となり、流山、印西両市の増加率が際立つ

▼減少率では、1位が芝山町13・17%(減少人数926人)で、以下、大多喜町12・22%(同1086人)、銚子市11・99%(同7005人)、九十九里町11・65%(同1705人)、鋸南町11・28%(同789人)となった

▼人口減少の加速化は本県に限ったことではなく、45道府県が減少し、増加したのは東京都の1・4%(約19万8000人)と沖縄県の0・1%のみ。東京への一極集中が続く実態が浮き彫りとなった

▼人口減少率で最も高いのは秋田県の8・1%で、以下、青森県7・9%、岩手県7・0%と、東北地方の県が上位を占める

▼東京圏の人口は、東京を除き埼玉、千葉、神奈川で減少し、増加を続けてきたこれら3県が減少に転じたことには大きな危機感を覚える。東京も増加幅は縮小傾向にあり、人口減少の波は東京圏全体に及んでいる

▼人口減少は勢いを増しており、今後は、人口減少時代に合わせたまちづくりや交通整備、地域活性化のあり方がますます重要になってくる。