2025/05/16
事業者:建設関係団体
熊谷知事が「全力」誓う/総会で事業計画など承認/北千葉道路建設促進期成同盟会
一般国道464号北千葉道路建設促進期成同盟会は15日、通常総会を千葉市内のホテルプラザ菜の花3階「菜の花」で開催し、2025年度事業計画や役員の改選など全ての議案を原案の通り承認した。あいさつに立った会長の熊谷俊人知事は、北千葉道路建設事業の進捗状況を説明した上で、未事業化区間について「引き続き、事業実施環境を整えるとともに、早期事業化を国に強力に働き掛けていく」とした上で、「今後も皆さまと協力し、1日も早い全線開通に向けて全力で取り組んでいく」と宣言。結びに「これからも一緒に頑張ろう」と鼓舞した。
河上茂・県議会議員(自由民主党千葉県議会議員会北千葉道路建設促進議員連盟会長)は、来賓祝辞で「市川・松戸の説明会において、事業推進への要望がかなり多かったと聞いている」と紹介。沿線市、県、国が一致団結し、取り組みを進めていくよう求めた。
議事は、熊谷知事が議長を務め、滞りなく進んだ。
事業計画によると、25年度は、北千葉道路の整備促進のため政府、国会などへの要望活動を展開するとともに、北千葉道路に関連する幹線道路の一体的な整備の促進を図る。
役員の改選では、副会長に四童子隆・県県土整備部長、監事に藤代健吾・印西市長が選任された。
さらに、北千葉道路の建設促進に関して▽国により事業中の北千葉道路(市川・松戸)について、引き続き事業を強力に推進すること▽市川市・船橋市間の未事業化区間について、国による早期事業化を図ること。また、専用部については直轄事業と有料事業の合併施行とすること▽印西市・成田市間は、早期開通および4車線化に必要な予算を確保すること▽国道464号の全線の直轄編入を図ること――などを趣旨とする要望文案を芝田裕美・鎌ケ谷市長が読み上げ、全会一致で採択された。
北千葉道路は、成田国際空港と東京外かく環状道路を最短で結び、首都圏の国際競争力の強化、空港の拡張事業を契機とした県内経済の活性化、県北西部の交通渋滞の緩和、災害時の広域的な緊急輸送ネットワークの構築に当たり重要な道路となっている。
全線約43kmのうち、市川・松戸約3・5kmは、国が24年度から用地買収を進めている。県としては「用地取得促進プロジェクトチーム」による支援など、引き続き沿線市とともに最大限、協力していく構え。
未事業化区間の市川市大町~鎌ケ谷市初富約5・5kmを含む市川市大町~船橋市小室町(国道16号)については、広報活動、「公有地の拡大の推進に関する法律(公拡法)」による事業予定地の用地先行取得、沿線市による地籍調査に取り組んでいる。
県が施行する成田市押畑~大山約3・7kmに関しては、早期開通に向けて工事などを進めていく。