2025/05/21
事業者:千葉県習志野市企業局
DB想定で16.6億円/局舎3棟等を統合・建替/習志野市企業局
習志野市企業局は「局舎更新基本計画」をまとめた。老朽化と狭あい化が進む局舎3棟(新館、本館、別館)などの統合による建て替えを計画。新局舎は、企業局第5駐車場の約2700㎡を建設予定地とし、4階建て、最大延べ床面積約4100㎡(うち基本機能面積約3700㎡)の想定。デザインビルド(DB)方式の採用を視野に、2025年度に行う基本設計の中で、構造、階数、PPP・PFI手法などについて検討。想定事業費は、DB方式が約16億6000万円(設計・施工)、PFI(BTO)方式が約20億7000万円(設計・施工・維持管理)となっている。
想定スケジュールは、DB方式の場合、27年度に公募型プロポーザルにより実施設計・建設工事を担う事業者を募集し、30年度の供用開始を目指す。従来方式の場合、27~28年度に実施設計をまとめ、29年度に着工、31年度に供用を開始する。
建設予定地は、鷺沼台1―529ほか。第一種中高層住居専用地域、第一種高度地区、建築基準法22条指定区域に該当し、容積率200%、建蔽率60%。敷地内には、プレハブ造一部S造、2階建ての研修センターがある。
新局舎は、1階に料金センター、執務室、倉庫、2階以上に執務室、小会議室、倉庫、大会議室などを配置。電気室・機械室などは、最大浸水深さ20cm以上となる階層に整備する。そのほか、駐車場約70台(うち来客者用20台)約1000㎡を確保する。
基本方針は「災害時・非常時の拠点となる強靭な局舎」「利便性・生産性を高める充実した局舎」「環境・経済性を考慮した持続的な局舎」。
供給施設の更新へ/既存局舎跡地活用
既存局舎の跡地活用については、財源確保を含め、効率的・効果的な活用を検討。跡地周辺には、ガス事業・水道事業における供給拠点となる施設が複数あるため、供給施設の更新用地としての活用を見込んでいる。
供給施設の更新までの間における跡地の有効活用については、財源確保を目的とし、定期借地や有料駐車場など、さまざまな手法を検討する。
既存局舎は藤崎1―1―13にある。
局舎の規模などは▽本館=RC造3階建て、延べ床面積988㎡、1974年完成▽新館=RC造3階建て、延べ床面積1161㎡、83年完成▽別館=RC造地下1階地上2階建て、延べ床面積687㎡、70年完成。
2020~29年度を期間とするガス事業・水道事業・下水道事業の経営戦略では、災害対応の拠点となる局舎の老朽化と狭あい化の進行、バリアフリー非対応、応援事業者の受け入れスペースの未設置などの課題に対応するため、新局舎建設について検討するとした。