2025/05/30
事業者:千葉県鴨川市
プロポまたは特命/衛生センター整備計画策定/鴨川市
鴨川市は、衛生センターの2030年度までの更新を見据え、年度末までに施設整備基本計画を策定する。策定業務は6月頃に委託する予定で、既存施設について熟知している業者との特命随意契約または公募型プロポーザル方式による事業者選定を検討中。委託料については、4月補正予算に1430万円を計上した。事業手法に関し、PFI方式導入の可能性を探っていく。また、処理継続に支障の無い事務所などを解体し、跡地に新施設を建設することで、現処理施設を稼働させながら更新を行う計画とする。
衛生センターは、大里558―1に所在。土地は借地で、敷地面積約1・17ha(実測)。敷地北側に前処理・脱水機棟、西側に処理棟、南側に管理棟、車庫、駐車場などがある。建物は、RC造・S造、建築面積1721㎡、延べ床面積2078㎡。
1982年3月の稼働から40年以上が経過し、延命化しても2030年度には新施設が必要と指摘されている。
処理方式は膜分離高負荷脱窒素処理方式+高度処理方式。
処理能力は66kl/日。新施設においては、人口減少などを踏まえ、37kl/日とする。
4月補正予算には、施設整備基本計画策定委託料のほか、測量委託料1096万9000円、地質調査委託料1653万1000円、生活環境影響調査委託料2420万円を計上した。
生活環境影響調査委託と測量委託については、指名競争入札手続きを進めている。
生活環境影響調査は6月13日に開札。委託期間は26年3月25日まで。
測量は6月12日に開札する。委託期間は9月30日まで。
地質調査については6月頃の指名競争入札を見込んでいる。委託期間は年度末まで。
佐々木久之市長は、衛生センターの更新について「近隣の自治体との広域化や外部委託による処理も模索したが現実的でないため、既存施設の修繕を行いながら、市単独での新施設建設を最優先で進めていかなければならない」と話した。