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2025/08/12

事業者:国土交通省首都国道事務所、国土交通省千葉国道事務所、千葉県県土整備部

デジタル化し統合図る/地下空間情報・点検結果など/第2回千葉県地下占用物連絡会議

 第2回千葉県地下占用物連絡会議が8日、千葉国道事務所2階202会議室(ウェブ併用)で開かれ、2024年度の調査・点検の実施状況などを報告し、意見交換を行った。参加者は、道路管理者59者、地下占用事業者169者。今後は、道路管理者と地下占用者の連帯により、地下占用物の点検結果などや路面下空洞調査の結果や道路陥没履歴などの情報をデジタル化した上で統合する仕組みを検討する。
 会長の堤啓・千葉国道事務所長は、冒頭のあいさつで「25年度も引き続き、地下埋設物に起因する事故が発生している。事故を未然に防ぐため、会議で連携を図っていきたい」と呼び掛けた。
 会議では、24年度の調査・点検実施状況、全国で発生した最近の道路陥没事例、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策検討委員会の第二次提言の概要、道路法施行規則の一部を改正する省令などを報告した。
 24年度は、国管理道路の路面下空洞調査と、主な地下占用物である電力・通信・ガス・水道・下水道の点検を実施した。
 路面下空洞に関しては、管理延長296・24㎞のうち、23・55㎞において調査を実施。4か所で空洞を確認し、いずれも補修を完了した。
 電力施設については、洞道238区間のうち44区間、マンホール1837か所のうち343か所の点検を実施。不具合は見つからなかった。
 通信施設に関しては、洞道14・7㎞のうち6・2㎞、マンホール2万4505か所のうち2499か所の点検を実施。マンホール2か所で不具合が見つかったことから、年度内に措置を講じる予定。
 ガス施設については、施設延長1万8117・042kmのうち、4256・216㎞で点検を実施。79か所で不具合を確認し、いずれも措置済み。
 水道施設に関しては、施設延長2万8729・48㎞のうち、1万7682㎞で点検を実施。500か所で不具合が見つかり、481か所が措置済み。
 下水道施設については、施設延長1万8888・777㎞のうち、369・68㎞で点検を実施。不具合延長は11・669㎞で、0・19㎞が措置済み。
 25年度は調査・点検内容を整理。26年度以降は他の道路管理者による路面下空洞調査を進めるとともに、その他の地下占用物も調査対象とすることを検討する。
 道路法施行規則の一部改正では、地下占用事業者に対して、占用物の安全性についての報告の義務化、地下占用物連絡会議などが必要と認める場合に点検結果などの報告を義務化した。
 地下占用物連絡会議は、道路メンテナンス会議の下部組織に当たる。道路管理者と地下占用事業者において、高速道路、直轄国道、公社道路、補助国道、都道府県道、市町村道に関係する道路地下の鉄道、通信、電力、ガス、上下水道などについて、相互の点検計画・結果、道路陥没を防ぐ取り組みの情報共有などを行うことを目的としている。

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