2025/09/04
事業者:千葉県柏市
概算事業費は267億円/ウォーターPPP実施方針案/柏市
柏市は8月29日、ウォーターPPP導入に向けた実施方針案を公表した。事業方式として、上下一体型・更新実施型の「管理・更新一体マネジメント方式(レベル3・5)」を導入する。概算事業費は約267億円。事業期間は、2028年1月20日から38年1月19日まで。
27年3月に事業者を選定する公募型プロポーザルを公告し、4月に現地見学会を行う。5月に参加表明書など、7月に提案審査書類の提出を受け付け、8月にプレゼンテーション審査を実施し、9月に優先交渉権者を決定する予定。
応募者の構成は、単独企業または複数企業によるグループとする。グループの場合は、統括管理企業、計画的維持管理企業、運転管理企業、計画的設計企業、計画的改築企業で構成する。
事業対象施設は▽公共下水道事業の管路施設約1360㎞(管渠など)▽篠籠田貯留場▽柏ビレジ排水ポンプ場▽マンホールポンプ場66か所▽水道事業の管路施設約1460㎞(導水管など)▽水源地5か所――など。水源地については、30年度から対象とする予定。
概算事業費の内訳は、下水道管路の維持・改築約182億円、下水道施設管理約8億円、水道基幹管路更新約40億円、水道管路管理約5億円、水道施設管理約32億円。
下水道事業については、対象施設の維持管理、運転管理、ストックマネジメント計画関連業務を一体的に行う。アウトカム指標の達成を目指し、計画的な改築業務などに関する業務を基幹事業に据え、付帯事業・任意事業を含めて対象とする。
水道事業では、対象施設の維持管理、運転管理、基幹管路の改築業務などに関する業務を基幹事業とし、付帯事業・任意事業を含めて対象とする。
実施方針案については、19日まで案に対する質問票を受け付け、10月頃に説明会を開催する予定。