千葉県かずさ水道広域連合企業団
ポンプ場新設案と比較/配水区域統合で既設管活用検討/かずさ水道
かずさ水道広域連合企業団は、君津地域水道事業統合広域化基本計画に基づく「上烏田(木更津)、久保(君津市)、北子安(君津市)、上飯野(富津市)の配水区域の統廃合」に向け、送水方法の検討などに着手する。具体的には、富津市宝竜寺受水槽から亀田浄水場までの送水管の更新に関し、既存管路の活用の可能性を検討した上で、ポンプ場新設案との比較を行う予定だ。久保配水区の廃止に向けた上烏田浄水場配水池更新などの完了後、当該検討に基づく施設整備を進めていく見通しだ。
関連して「施設統廃合事業北子安配水場および上飯野配水場耐震対策等検討業務委託」の事後審査型制限付き一般競争入札の手続きを進めている。委託期間は2028年3月24日まで。 業務では、上烏田、北子安、上飯野の配水検討を行う。宝竜寺受水槽から亀田浄水場までの送水管(石綿管φ400mm)の更新に関しては、未使用となっている既存管路を活用した上飯野浄水場から亀田浄水場までの送水方法について可能性を探る。
既設管路により必要水量を送水可能と判断した場合には、既設管路の活用案と、22年度から23年度にかけて日水コンが手掛けた「水道施設強靭化に向けた対策検討業務」で検討したポンプ場新設案を比較する。
ポンプ場新設案は、亀田浄水場敷地内に新たなポンプ施設を整備し、大坪山配水区に3160m3/日、岩坂配水区に4925m3/日の送水を確保する計画。
また、十分な耐震性を有していない北子安配水池と上飯野配水池の耐震対策に高額な費用を要することから、上流側施設の第5接合井および第4接合井から直接配水できるバイパス管路の整備を検討する。これにより、地震時における長期断水を回避できるほか、耐震補強に必要な配水池の停止が可能となる。
北子安配水池については、10年度に耐震診断を行ったものの、近年実績のある高度な診断(動的解析)を実施する。
上飯野配水池の耐震診断を含む「上飯野配水池耐震化基本計画策定業務」は、23年度から24年度にかけてエフウォーターマネジメントが担当した。
今回の業務委託の入札参加資格は、県内に本店または営業所を置き、企業団の入札参加資格者名簿で「測量等」の「土木関係建設コンサルタント(上水道および工業用水道」に登録され、過去15年間に国または地方公共団体が発注した同種業務を元請けとして履行した実績があることなど。また、技術士法で定める「上下水道部門(上水道および工業用水道)」の資格を持つ技術者を配置するよう求めている。
今後は、9日に質問書および入札参加申請を締め切り、15日と16日に入札書の提出を受け付け、17日に開札する。
業務に関連する施設の概要は次の通り。
〔▽名称=①所在地②容量③配水量(1日最大)〕
〈水道事業施設〉
▽上烏田浄水場=①木更津市上烏田357―2②1万200m3(HWL94・9m、LWL86・7m)③1万8668m3/日
▽北子安配水場=①君津市北子安992―1②9700m3(HWL68・25m、LWL55・4m)③1万6309m3/日
▽上飯野配水場=①富津市上飯野字南御堂谷1109②1万100m3(HWL65m、LWL60・9m)③1万3150m3/日
〈水道用水供給事業施設〉
▽第4接合井=①君津市大鷲新田字池ノ谷166―4②100m3(HWL86・5m、LWL83・5m)③1万4985m3/日
▽第5接合井=①木更津市上烏田357―2②2000m3(HWL102・7m、LWL97・5m)③4万8893m3/日
〈廃止予定水道事業施設〉
▽久保配水場=①君津市久保951―2②1万950m3(HWL67・4m、LWL57・4m)③配水量1日最大4306m3/日