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千葉県君津市

参考価格は約208億円/貞元総合公園整備プロポ/野球場2施設など整備/君津市

君津市は1日、千葉ロッテマリーンズファーム本拠地誘致に伴う(仮称)貞元総合公園整備基本計画を策定するとともに、整備事業の公募型プロポーザルを公告した。事業の範囲は、設計・工事監理業務として本体工事の設計・工事監理(観客席付きの野球場(野球場A)、観客席の無い野球場(野球場B)、屋内練習場、クラブハウス、インフラ引き込み、外構、造作家具、一般サイン、設備、特殊設備など)、公園全体のガイドライン策定、全体配置計画検討、統括管理(球団による施設整備との調整)など、また施工業務として宅地造成工事、本体工事の施工、統括管理。事業期間は2031年1月31日まで。参考価格は208億4800万円。

整備に当たっての重要な検討事項として「プロ野球チームの強化施設としての質の追求」「『ファームならではの開かれた場』の実現」「来園者の回遊性や滞在の質を高める工夫」「地域共創による新たなコミュニティ拠点」「品質・コスト・工程の最適バランスの実現」を挙げている。

本体工事の完成期限は▽野球場A、クラブハウス、屋内練習場=29年12月28日▽公園広場、外構=30年2月28日▽野球場B、敷地南部の造成=31年1月31日。なお、野球場Aとクラブハウスについては、別途、球団が実施する内装工事について29年8月頃をめどに着工できるよう工程計画を立てる。

各施設の規模は提案による。野球場Aにおける観客席の条件は▽一般席など=約3000席▽芝生席(1塁側、3塁側、外野)=面積は提案による(席数には含まない)▽車いす使用者席(同伴者席含む)=バリアフリーに関する法律による(立見席などとの兼用も可)▽記者席=約20席。

なお、別途、球団が整備する施設の想定規模は▽野球場C=建築面積100㎡、運動施設面積1万4000㎡▽ブルペン=建築面積900㎡、運動施設面積900㎡▽バッティングゲージ=建築面積900㎡、運動施設面積900㎡▽ハーフフィールドA=建築面積2500㎡、運動施設面積2500㎡▽ハーフフィールドB=建築面積2500㎡、運動施設面積2500㎡▽サブグラウンドA=運動施設面積1600㎡▽サブグラウンドB=運動施設面積1600㎡▽アジリティフィールド=運動施設面積2500㎡▽スピードヒル=運動施設面積600㎡▽拡張機能(便益施設、公募対象公園施設を想定)=建築面積1000㎡。

応募者の形態は、単独企業、工事施工に当たる者を代表企業とする共同企業体(JV)またはこれらと設計事務所などで構成するグループ。

単独企業または代表企業は、市の入札参加資格者名簿に建築一式工事で登載されていること。JVまたはグループの場合は、構成員および協力企業も同名簿に登録されている、または登録予定であること。

建設業務を行う者は、建築一式工事の特定建設業許可を有し、建設工事に係る経営事項審査の総合評価点が1200点以上で、06年4月1日以降に完成・引き渡しが完了した同種・類似施設の施工を元請けとして履行した実績を有することなど。代表企業以外の構成員および協力企業は、建設業許可を受けている必要がある。

設計業務を行う者は、一級建築士事務所の登録を受け、06年4月1日以降に建築確認を受けた同種・類似施設の設計業務を元請けとして履行した実績を有することなど。

工事監理業務を行う者は、一級建築士事務所の登録を受け、06年4月1日以降に完成・引き渡しが完了した同種・類似施設の設計業務を元請けとして履行した実績を有することなど。

また、配置予定技術者に対しても必要な資格の保有を求めている。

選定までの主なスケジュールは▽募集要項などに関する質問の提出期間=14日まで▽質問への回答の公表=24日▽参加表明書兼参加資格確認申請書の提出期間=27~31日▽参加資格確認結果の通知=8月5日▽競争的対話(第1回)参加申込期間=6~10日▽競争的対話(第1回)の実施=17日▽競争的対話(第2回)参加申込期間=10月13~19日▽競争的対話(第2回)の実施=30日▽技術提案書、参考見積書、VE提案の提出期間=11月27~30日▽VE提案の採否回答(暫定)の通知=12月7日▽ヒアリングの実施=11日▽VE提案の採否回答(最終)の通知=16日▽改善された技術提案書および参考見積書の提出期間=17~21日▽プレゼンテーションの実施=22日▽優先交渉権者選定結果の通知=27年1月8日――を予定。

計画地は、貞元中富地区。面積は、公園区域14万4200・06㎡、寮区域2995・23㎡。

市街化調整区域、埋蔵文化財包蔵地に位置。建蔽率は12%(公園施設2%以下、運動施設・公募対象公園施設10%以下)。寮区域については、農地転用許可・農振除外を行う。


プロジェクト名はCO-FIELD


プロジェクト名は「CO―FIELD KIMITSU~人も、アイデアも、コミュニティも育む共創フィールド~」。

整備基本計画の策定に当たり、石井宏子市長と高坂俊介・千葉ロッテマリーンズ代表取締役社長がコメントを発表した。

石井市長は「プロスポーツが生み出す活気と市民の皆さまの日常の憩いが調和する、開かれた空間を目指していく。子どもたちが夢や挑戦への一歩を踏み出し、多くの人々が出合い、交流し、新たな価値を共に創り出す『共創フィールド』として、この場所を皆さまと育んでいく」と見据えた。

高坂社長は「新ファーム施設は選手たちの成長を後押しする育成拠点になると同時に、地域の皆さまに親しまれ、多くの人々が集い、交流する、未来のまちづくりの拠点となることを目指している。今後も、君津市の皆さまと連携し、30年の開業に向けて取り組んでいく」と力を込めた。

整備基本計画および造成設計業務は、NiX JAPANが担当した。


60億増の予算案/30日に原案可決


6月26日には、(仮称)貞元総合公園整備工事費の債務負担行為の限度額を59億7800万円増の208億4800万円とする一般会計補正予算案第4号を第2回定例議会に追加上程。閉会日の30日に、賛成多数で原案の通り可決された。

本会議での採決に先立ち、市議会は26日、29日、30日の3日間にわたり(仮称)貞元総合公園整備等調査特別委員会を開催。事業の是非にまで踏み込んだ議論を交わした。

市は、整備基本計画、概算事業費、事業スケジュールなどについて説明。用地取得が難航していることに関しては「事業認可が下りれば収用権が付されるが、収用について現在は想定していない」とした。

また、整備事業に伴い、コンストラクション・マネジメント業務を委託する方針を示した。

委員からは、事業費算定根拠の明示の要請や、さらなる物価高騰が生じた場合の事業継続性を問う声が上がった。

また、石上塁委員(きみつ未来)と下田剣吾委員(麒麟)は、整備事業における地元中小企業の活用の重要性を訴えた。

これに対し、市は、プロポーザルの審査において「市内企業をはじめとした地域関係者との連携・協働により、継続的な地域活性化に寄与する取り組み」を評価すると答弁。下田委員は「大手ゼネコンとJVを組む元請け企業だけでなく、多くの地元中小建設会社・造園会社に仕事がめぐるようにすることが重要」と意見した。

公園全体の鳥瞰イメージ
スタジアムゾーンの整備イメージ
広場ゾーンの整備イメージ
特別委員会で事業の是非まで踏み込んだ議論を展開
建設予定地位置図