千葉県市原市
区整に代わる手法検討/拠点まちづくり八幡宿編/市原市
市原市は、10日に市役所議会棟で開かれた市議会の第10回「拠点まちづくりに関する調査特別委員会」において「拠点まちづくり基本計画(八幡宿編)」の素案を提示した。基本計画は、JR八幡宿駅周辺都市機能誘導区域、駅勢圏活性化検討エリアおよび周辺地域における公民連携の取り組みを示すもので、駅勢圏活性化エリアにおける民間事業者による都市的土地利用や、八幡宿駅東口第二工区における全面更新型の土地区画整理事業に代わる新たなまちづくりの検討などを進めていく方針を打ち出した。計画期間は2027~35年度。
対象地域について「駅周辺・沿道エリア」「西口エリア」「東口エリア」「駅勢圏活性化エリア」に区分し、拠点まちづくりの基本方針を示している。
「駅周辺・沿道エリア」では、駅前空間、八幡宿東通り沿い、平成通り沿いなどにおいて商業機能や交流機能の集積を図るとともに、イベントなどの実施を通じて賑わいと交流を創出する。
「西口エリア」においては、飯香岡八幡宮や、やわたパレットなどの地域資源との連携を図るとともに、公共施設跡地の活用により新たな価値の創出を図る。
「東口エリア」については、閑静な住宅地として形成されている現状を踏まえ、既存の街並みや住環境を生かしながら、良好な居住環境の維持・向上を図る。
「駅勢圏活性化エリア」は駅から1・5km圏内の市街化調整区域で、都市機能誘導区域と一体的なまちづくりを推進する。
計画の実現に向けた施策の実施にあたっては、市が主体的に取り組むとともに、施策に応じて地域住民、まちづくり団体、民間事業者、関係機関など多様な主体がそれぞれの役割を担いながら連携して推進する。市と都市再生推進法人が中心的な役割を担い、市は方向性の提示や公共空間の提供など推進のための環境を整える役割、都市再生推進法人は企画や公共空間の活用など多様な主体をつなげ活用する役割を担う。
主な取り組みの概要は次の通り。
〔▽内容=①概要②スケジュール③公共の役割④民間の役割〕
【公共施設跡地・公有地の活用】
▽公共施設跡地の活用=①公共施設再編により生じる跡地(旧市原支所・旧八幡公民館など、旧武道館、旧教育センター、杉ノ木住宅跡地)の活用検討②27~29年度:民間事業者の選定、30年度以降:民間事業者による有効活用③活用方針の策定、事業者公募など④施設整備、管理運営、地域ニーズに応じたサービス提供など
▽旧八幡東中学校の活用=①若者・子育て世代の市内定住につながる活用に向けて取り組む②27~29年度:活用検討・事業者の選定、30年度以降:民間事業者による活用③活用方針の策定、事業者公募など④施設整備、管理運営、地域ニーズに応じたサービス提供など
▽遊休県有地の活用=①遊休状態の県有地の活用について県への働き掛け②27年度以降:協議③市と県の協議、地域ニーズの整理、活用提案など④活用案の提示、事業参画、施設整備・運営、地域サービスの提供など
【低未利用地を活用した土地利用の促進】
▽都市機能誘導区域における低未利用地の活用促進=①低未利用地を活用することで、まちなかの空間価値を高めるとともに、土地利用転換を促し、将来的な民間投資や都市機能・居住の誘導につなげる②27~29年度:関係者間の調整、30年度以降:地域活動やイベントの実施③社会実験の実施、関係者等との調整など④イベントの実施、居住施設や商業施設としての活用など
▽駅勢圏活性化エリアにおける土地利用の推進=①居住人口の確保とスポーツ・健康づくりに親しめる交流拠点の形成に向けた居住機能と都市機能の一体的な誘導②27年度以降:新たな制度を活用した民間事業者による都市的土地利用③地区計画の決定、開発許可制度の活用などによる土地利用誘導など④住宅や商業施設、宿泊施設の整備など
【地域特性に応じたまちづくりの推進】
▽八幡宿駅東口第二工区における新たなまちづくり=①全面更新型の土地区画整理事業に代わる新たなまちづくりの検討②27~29年度:まちづくり構想の策定および都市計画決定の変更、30年度以降:新たな事業手法による計画および整備③生活環境の整備、杉ノ木住宅跡地の活用を含めたまちのあり方や事業手法の検討など④八幡宿駅東口第二工区まちづくり協議会による、まちのあり方や事業手法の検討など
▽旧道などにおける安全対策=①旧道などにおける日常的に安心して利用できる環境づくり②27年度以降:防犯・見守り活用や危険箇所の把握、防犯設備(街灯など)の整備による環境整備③危険箇所の把握、安全対策の実施や啓発など④地域での見守り、交通安全活動など
【駅周辺における回遊性向上とウォーカブルなまちづくりの推進】
▽駅から、やわたパレットへのウォーカブルなまちづくり=①既存の店舗などと連携した、居心地よく歩きたくなる空間の整備②27年度以降:滞在快適性等向上区域の指定検討・指定、歩行者利便増進道路制度の指定検討・指定、継続的なイベント開催③公共空間活用の調整、関係者間協議など④回遊促進イベントの企画運営、イベントへの参画、店舗前空間の活用など
▽八幡宿東通りをシンボルロードとしたウォーカブルなまちづくり=①沿道の魅力向上などによる、居心地よく歩きたくなる空間の整備②27年度以降:滞在快適性等向上区域の指定検討・指定、イベントの検討・実施③公共空間活用の調整、関係者間協議など④イベントの企画、イベントへの参画、店舗前空間の活用など
【誰もが暮らしやすい生活環境と交通利便性の向上】
▽道路や公共施設などのバリアフリー化=①道路や施設の段差解消などによる、誰もが利用しやすい環境の整備③優先箇所の整理、施設・道路改善など④店舗・民間施設のバリアフリー対応、利用者支援など
▽移動利便性向上に向けた新たなモビリティの検討=①駅や公共施設、スポーツ施設、周辺地域を結ぶ移動手段を補完する新たなモビリティの導入可能性検討③交通需要の把握、関係機関協議、効果検証など④モビリティサービスの提供、利用データ提供など