千葉県松戸市
29~30年度に事業者/新余熱利用施設を整備/松戸市
松戸市は、新焼却施設の熱エネルギーを活用する「新余熱利用施設」について、民設民営を視野に事業化の検討を進めている。県と千葉銀行が10月に開催する「2026年度PPP/PFI地域プラットフォーム」におけるサウンディング型市場調査を経て、28年度までに基本計画を策定。29~30年度に事業者選定を行い、31年度の着工、34年度の運営開始を目指す。計画地は、新焼却施設建設地(旧クリーンセンター用地)の北側に隣接する、高柳1832ほかの市有地4726・42㎡。
市場調査においては、官民連携による整備・運営を視野に、地域ニーズに合った施設機能や持続可能な運営手法、事業の実現可能性などについて民間事業者の意見を求める。
具体的には、設計・施工・運営を一体的に実施する場合と、個別に実施する場合を検討しており、それぞれの事業期間や全体事業費について意見を募る。また、温浴施設に限らない施設機能の提案を求め、市場性や収益性の確保、民間事業者が参入しやすい事業期間、財政支援、リスク分担などを探る。
新余熱利用施設は、新焼却施設での焼却に伴う熱エネルギーを蒸気、温水、電気などとして有効活用(抽気タービン蒸気利用)し、多世代交流や健康増進の場となる施設を目指す。
温浴や学校の水泳授業にも対応する温水プール、フィットネス、スタジオ、飲食店などを想定。交流機能や健康増進機能に加え、飲食・物販などの機能を一体的に整備する考えだ。
上水道は前面道路の本管から供給。下水道は前面道路の本管へ排水する計画。電力は新焼却施設から供給する。
エネルギー供給条件は、供給熱量1万2226・04GJ/年、供給温度95℃、供給電力量4400kWh/日。
計画地は第1種住居地域に該当し、建蔽率60%、容積率200%。幅員6mの市道に接している。
現地にはクリーンセンター内スポーツ施設と六実高柳老人福祉センターがあり、いずれも廃止済みで、新焼却施設建設工事に伴い27~29年度に別途解体する予定。
クリーンセンター内スポーツ施設は、RC造2階建て延べ2667・741㎡。六実高柳老人福祉センターは、RC造平屋建て延べ867・77㎡。温水プールや体育館、浴場などを備えていた。
周辺には住宅街が形成され、集客に伴う交通渋滞や住環境への配慮が課題となることから、バス路線の拡充について運行事業者と協議を行う予定。
なお、25年7月には常盤平・六実支所管区で住民アンケートを実施し、550人が回答。新余熱利用施設に望む機能について、温浴施設が54・7%と最多で、温水プール54・0%、災害時の避難所51・6%、スポーツジム40・2%と続いた。