国土交通省関東地方整備局(建設)、千葉県
応急復旧を鹿島建設/台風で決壊の印旛沼堤防/県、関東整備局
県と関東地方整備局は25日、令和8年台風第25号に伴う豪雨により決壊した印旛沼の堤防の緊急復旧に着手した。TEC―FORCEパートナーとして被災状況を把握している鹿島建設と県成田土木事務所が施工に関する緊急随契を結び、早期完成を目指す。工事名は「県単河川維持工事(令和8年台風25号対応)」。契約金額は約1000万円。応急復旧により、既存の計画高水位の4・25mまで対応できる見込み。
工事用道路を整備した上で、台風第26号(スリゲ)の接近も見据え、根固めや砕石による荒締め切り工を完了させる。引き続き、24時間施工で鋼矢板二重締め切り工を進め、11月22日までの完成を目指す。
25日に現地対策本部において、関東地方整備局の大野宏之・河川情報管理官が報道機関に対し、緊急復旧の実施方針に関する説明を行った。
決壊が生じた場所は、成田市船形干拓。延長約100mにわたって破堤した。応急復旧後、県は国の災害復旧事業の採択を受けて本復旧を進めたい考え。
台風第25号の影響で、22日に印旛沼の堤防と、農業排水路の角川の堤防(成田市下方)が決壊した。決壊による氾濫水の影響を受け、23日には長門川の堤防の一部(栄町酒直)も決壊に至った。周辺では広域的かつ長期的な浸水被害が生じている。
県は、堤防機能の早期回復を図るため、国に対して緊急復旧支援を要請。23日には整備局から緊急災害対策派遣隊(TEC―FORCE)が出発し、日本建設業連合会とともに技術的支援を実施している。
また、水資源機構は、印旛沼の水位低下を図るため、印旛機場と大和田機場の運転を継続して行っている。
県、水資源機構、整備局は、25日に「チーム印旛沼」を結成し、同日、第1回連絡調整会議をオンラインで開催。3者の連携体制を強化し、▽印旛沼の水位を可能な限り低下▽決壊した堤防の応急復旧▽浸水箇所における緊急排水――を「印旛沼周辺における緊急排水等オペレーション」の3本柱と定め、今後1週間程度をめどに完了させるとした。今後は、会議を随時開催する。
台風第26号は25日午後3時現在、沖縄の南にあって、西北西へ毎時25kmの速さで進んでいる。今後は、次第に進路を東寄りに変え、30日にも日本の南に到達する見込み。