コラム「復・建|日刊紙 日刊建設タイムズ

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2025/05/12

5月12日は「看護の日」

▼テレビドラマなどでテーマに据えられる主な職業といえば「刑事」「医者」「弁護士」あたりだろうか。個人的には、それらの職業にやや偏りすぎの気もするが、いずれも人間の重大事や生死にかかわる大切な仕事だ
▼医者や病院ものに絡んでは、「看護師」の役柄も当然ながら出番が多い。医者や病院の権力主義的な体制のはざまで、苦悩やストレスに苛まれるケースも散見される
▼今後の高齢社会を支えるために、患者の回復などを手助けする看護師の役割はますます大きくなっているが、看護やケアの心、助け合いの心を分かち合うことがいっそう重要になることは言うまでもない
▼こうした精神を誰もが育むきっかけとして設けられたのが5月12日の「看護の日」で、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、旧厚生省により1990年に制定された。また、「看護の日」を含む日曜日から土曜日までの1週間は「看護週間」とされている▼看護師は、24時間休みなく稼働している病院で「夜勤」「日勤」など多くの働きをしているが、その1日のスケジュールを知る人は意外と少ないのではないか▼看護協会によれば、あるナース(2年目)の「夜勤」スケジュールは▽9時起床、勉強・レポート作成▽12時昼食▽13時仮眠・休息▽15時シャワー浴▽15時30分出勤▽16~9時夜勤▽10時帰宅▽10時30分シャワー浴▽11時昼食▽12時入眠休憩▽18時起床、夕食▽23時就寝。また、ある子育てナースの「日勤」は▽6時30分起床▽6時40分朝食、保育園準備▽7時30分出発▽8時院内保育園登園▽8時30分~17時30分仕事▽18時保育園お迎え▽18時30分帰宅▽18時40分夕食準備▽19時夕食▽20時30分お風呂▽21時30分子ども寝かしつけ▽23時就寝――となっている
▼まさに分刻みのスケジュールをこなし、その中で息の抜けない仕事にいそしんでいることに、頭が下がる。「看護の日」には、私たちの命や心がこうした方々の努力に支えられていることを改めて心に刻みたい

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