2025/12/09
やはり気になる魅力度ランク
▼毎年発表されるたび、つい気になるのが、都道府県魅力度ランキングである。2025年の調査結果が先月まとまり、1位は昨年に続き北海道となった。千葉県は昨年の15位から順位を3つ下げて18位だった
▼ランキングは民間調査会社「ブランド総合研究所」が実施しているもので、今年の調査は全国の20~70代の約3万3000人を対象とした。認知度や魅力度など90項目の調査回答を数値化して順位付けしている
▼上位の5位までは、トップの北海道に続き、2位が京都府、3位が沖縄県、4位が神奈川県、5位が東京都。いずれも観光地として名高く、食事がおいしいイメージもある。個人的にも上位のランクインには納得がいく
▼一方で気になるのは、むしろ下位のランキングかもしれない。今年の最下位(47位)は埼玉県で、今回が初の最下位だという。20年の38位が最高で、昨年は46位だった。川越や秩父などの観光地もあるが、観光資源が点在化し「面」になっていないことで回遊性が低く、低評価になったとの指摘もある
▼46位は茨城県で、昨年は45位だった。今年は最下位を免れたものの、過去17回で最下位が12回と最多。最高順位も20年の42位だという
▼埼玉県、茨城県ともに首都圏にあって、住環境のコスパも悪くないはずで、両県にしてみれば不本意な思いもあるだろう。調査項目の偏りなどに疑問符もつけたくなるはずだ
▼ランキングではこのほか認知度、情報接触度、居住意欲度、観光意欲度など、さまざまな項目の順位付けがあり、魅力度上位の東京都や北海道、神奈川県などはいずれの項目でも上位に位置する。千葉県も認知度で6位、情報接触度で8位と健闘している
▼千葉県は都心に近いだけでなく、温暖な気候も全国トップクラスだ。さらに、豊かな自然や多様なレジャー施設など多岐にわたる魅力を持つ。とくに三方を海に囲まれた多様な景観は特筆すべきもの。官民を挙げてさまざまな戦略を駆使すれば、さらなる魅力度アップが期待できそうに思える











