2026/03/31
区切りの「新年」「新年度」
▼何かにつけ「区切り」には、様々な変化を伴うせいか、慌ただしさや気ぜわしさを感じるものだ。それは暦においても同じで、とくに1月の「新年」と4月の「新年度」という2つの大きな節目が存在する日本では、往々にして悲喜こもごもの感情さえ絡む
▼今年も新年度がスタートするが、2026年が始まったと思ったら、あっという間に3か月がたち、もう新年度、と感じる方は多いだろう。「区切り」には特別な感慨や感情が生まれるようで、それを「新年」に感じる人が6割、「新年度」に感じる人が4割というアンケート結果もある
▼ただ「新年」と「新年度」の両方にこれほどの特別さを覚える国は、世界的にも珍しいようだ
▼新年は世界共通の1月だが、「新規一転、新生活が始まる」といった社会全体の空気感で言えば、欧米では主に9月がその役割を担っている。入学式や進級が9月のためで、子供のいる家庭や学生にとっては、9月が「1年のスタート」となる。夏のバカンスが終わり、新しいプロジェクトが始まったり人事異動があったりという点でも、日本の4月に近いのが9月という国が少なくない
▼ちなみに会計年度も、多くの国では暦通りの1月始まり。もちろんそれ以外の国もあり、米国は10月~翌9月、インドや英国は日本と同じ4月~翌3月、オーストラリアは7月~翌6月と様々だ
▼年末は多くの国で1月1日へのカウントダウンで盛り上がりのピークを迎えるが、日本のように「三が日」をゆったり過ごす習慣は少なく、多くの国では2日や3日には通常業務に戻る。どちらかと言えば「心機一転」より「日常への復帰」というニュアンスが強く、日本のように「正月気分が抜けない」といった感覚も少ないようだ
▼4月に「桜とともにすべてが新しくなる」と感じるのも、四季の変化と制度が完全にフィットした、日本ならではの情緒的な文化と言える。様々な思いに駆られることの多い今時期だが、それも日本の文化であるなら、大切にしたいとも感じる。











